治療の流れ
など、病気の段階・程度に合わせて、治療法を選択・併用します。又、治療の副作用にも充分注意が必要です。
最近、注目されている抗サイトカイン治療は、効果的である一方、患者さんの免疫能が可なり抑制されますので感染症が大きな課題です。又、免疫の異常応答で出来る感作白血球を血液から吸着にて除去する治療の保険適応が認められました。潰瘍性大腸炎(アレルギー・炎症性腸疾患)には既に行われています(7)白血球除去療法です。治療にかかる時間は約1時間で1週間1回、1ク-ルが5回、症状により10回まで行うことがあります。この治療により、さらにステロイド剤・抗リウマチ薬・坑潰瘍剤などの薬を減量又は中止する事が出来る患者さんもいます。
など
又、自己免疫応答の故障で全身性の神経から心血管系・肺・腎臓・肝臓・すい臓・皮膚・眼などの多彩な臓器障害を引き起こします。早期に発見し、きちんと検査・治療を受けないと予後が悪く、又大変つらい思いをします。
しかし、多くの自己免疫疾患は最初からいろいろな症状が出現することは少なく、経過を追ってよく観察し、正しい診断と経過にあった治療・日常生活上での注意必要とします。経過を診ることで、いろいろな症状・所見・検査結果がそろい確定診断できる例が少なくないので、患者さんも慌てずに診療に臨むようにしましょう。
治療は、日常生活上守るべき注意、ストレスの回避、周囲の理解などが必要です。内服治療では、各患者さんの症状を緩和する対症療法、ステロイド剤免疫抑制剤などを併用します。病状が急激に悪化する場合には入院の上、厳重な管理が必要になります。疾患によっては特定疾患の申請を行い医療費が軽減されます。